同伴される子供について
ときどき、「子供はお断り」と入り口に提示されている店がありますが、柿ハウスではとくに「子供だからお断り」ということは考
えていません。オトナでもお断りな人はいます。
ふつうに躾のできているお子さん、大人が主体の空間で、遊び場ではなく飲食店で、通常の行儀ができる子供ならば、お連れくださってかまいません。
ただ、ランチのばあい、子供用のメニューはありません。内容は同じで量が半分でよろしければ、半額にて承ります。ジュースなども在庫していませんので、オ
レンジ・ジュースなどの甘いめのものが必要でしたら事前にお知らせください。
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私が小さい頃、「外食が大嫌い」な父も、ときどき「ホテルのレストランに食事に行く」ことや、カウンターには座らせてもらえませんが「鮨屋に行く」という
ことを、教育の一環としてやってくれました。服も靴も「よそ行き」を身につけ、大人に混じっていっちょまえにフォークとナイフをなんとかあやつり、緊張し
ながらも感じのよい場所で美味しいものを食べさせてもらえる! というのはとても楽しみでした。そのおかげで、小学校
に入るときには、もうすっかりテーブルマナーは身についていました。私の父の教育方針というのは独特のヘンテコリンなもので、私にとっては大いに不満もあ
りますが、そういう、「きっちりした外食をする」という場面を彼がつくってくれたことに関しては、かなり高得点なものだったと現在の私は思います。
ですから、自分の経験上、大人の空間に子供がいるのがダメだとは思いませんし、そういう中で教えていかねばならぬこともあるのが当然です。
最近は、「子供だからファミリーレストランでいい」と思っておられる方が多いと感じますが、私の見解ではそれは間違いです。「子供だから、ちゃんとした店
で食事しなければならない」のです。大量工場生産ものの、最大公約数の、大雑把な味覚を身につけないようにすること。そして、正しく緊張する場で、「騒い
ではいけない、勝手にモノに触れたり、動きまわったりしてはいけない」などの礼儀を身につけ、見知らぬ人々と空間を共にすることがどういうことなのかを学
ぶこと。
子供たちは、遊ぶことを目的とした場所でないかぎり、我慢すべき空間があるということを自覚しなけ
ればなりません。もし、まだ理解できないほど幼いとしても、世の中には自分のわがままが通らない場合もあるという一種のおそれが必要で、大人が制したなら
ば、それをききわけられることが肝心です。「まだ分からないから」というのは放任する理由になりません。分からなくても辛抱しなければならないのが子供で
す。そし
て、もう少し大きくなったら、それがどういうことであったのか、分かればよいのです。
私の両親は、家でも外でも、いつも丁寧に料理されたものを与えてくれましたので、私は健康に育ちました。そして、行
儀作法という意味での躾にはとても厳しかったですが、同時に、人生をどう生きるかに対しては自由にのびのびとさせてくれました。そのことは両立します。
柿ハウスは、その場に居合わせたすべての人が、気持ちよく時間を過ごせる店でありたいと思っていますので、みなさまどうぞよろしくお願い致します。